続けることこそ、本当の才能。
山本です。
知りすぎて超えられない壁がある。
知らないからこそ超えられる壁もある。
でも、知り過ぎた壁をもし越えることができたとしたら、
それが独創を生み出します。
不思議なことに、一人の人間の失敗には限りがあるのに、
成功には限りがありません。
だから、最後まで失敗してしまえば、弾を撃ち尽くした拳銃のように
安全なのかもしれない。
失敗はとても具体的なのに、成功はとても抽象的なので、
目に見えるものより見えないものの方に価値をおけば、
空想や想像の力を借りて穴埋めをすることができます。
生きることは知ることで、知ることは生きる歓びなのだと誰かが言う。
何かを期待して待ち焦がれることも愉しみの半分。
期待しても思い通りにならないかもしれない、
でも待ち焦がれる愉しさは誰にも止めることができない。
何もかも知っていたらワクワクしないし、「想像の余地」がないと、
面白いことを見つける歓びを感じることは難しい。
何かに努力し続けることは、想像する余裕さを失ってしまえば
ただの徒労に終わる。
あらゆる才能はそれを行う能力よりも、
気持ちを持続させる「覚悟」によって、初めて活かされるもので、
何かを犠牲にしたり失ったりする恐怖が目の前に“壁”として
見えたとしてもそれを呑み込む必要があると思うのです。
物事は愉しもうと思えば、どんな時でも愉しめるもの…
もちろん「愉しもう!」とダイヤモンドよりも固く意志を
決めなければなりません。
もしそれができたとしたら、あらゆる才能は芽を出さずには
いられなくなるはずです。
「続ける才能」は、能力に対する自信よりも、“能力に挑む心”によって、
可能性という目に見えない世界を創りあげていくようです。