« 2006年02月 | メイン | 2006年06月 »

2006年03月14日

自分をどこまで追い込めますか?

山本です。

忙しい。とにかく忙しい。
リフォームの季節になってきたという感じですね。
今、春から梅雨までのリフォームプランの真っ最中です。
3-5月はまさにリフォームの季節。皆さんがんばってください。

と言っても、昨日、今日はとても寒い。
今日は高知市内でも、朝方、雪が舞っていました。
季節の変わり目は、体調管理も大変です。皆さんも風邪などめさないように。

さて、前回は私のクライアントさんのお話をしたのですが、
今日もあるクライアントさんのお話をしようと思います。
今ではクライアントさんというより、同志ですね。

私のクライアントさん(高知研修体験者・電話相談)は、約60人くらいいらっしゃいます。
実践を続けている人は何らかの結果が出ています。
中には前回ご紹介した方のように、すでに地元で有名になっている方もいます。
実践を重ね、結果を出している人にはある共通点があります。
それは何か?
ずばり言うと、いかに自分を窮地に追い込むか?ということ。
以前、「怒りのパワー利用して成長する。」というお話をしました。
つまり、自分を奮い立たせるために、何らかのパワーを持つと言うこと。
私の場合、私を見下した人に対する怒りのパワーで今まで頑張ってきた。
「今に見ていろよ。」という気持ちで進んできたとも言える。
債権者の人に対して怒りというのも失礼な話だが、自分を奮い立たせるためにも必要だった。

自分を奮い立たせるための怒りのパワーが無い人はどうするか?
それは、自分をどこまで物質的・精神的に、追い詰めることができるかと言うことに尽きる。

先ほどの方のお話をしよう。
彼は、私の高知研修の始まりとなった人。
当時(2年前)、高知研修と言うものは存在しなかった。
研修のプログラムさえ考えたことも無かった。
彼が、「高知ですべてを盗みたい。」という一言から始まった。
そのいきさつについては、また今度の機会にお話しするとして、
彼のことについてお話をしたいと思う。

彼は地元でも有名な老舗の瓦屋さんの2代目。
地元での実績・信頼も厚く、商売は順調だった。
彼は2代目として、責任のある立場にあり、ある意味、将来を約束されていた。
年収も、生活できる水準どころか、人も羨むくらいだった。
彼は、2代目としていずれ社長になり、地元経済人として、活躍するはずだった。

そんなある日こんな疑問が生まれたらしい。
「このままで自分の人生は満足なんだろうか? 」
「瓦屋の2代目で終わるのが自分の人生だろうか?」
「俺はこの程度の器の人間なんだろうか?」

そして、彼は考えた。
「俺はこの程度の人間ではない。もっと器の大きな人間だ。」

或る意味、横柄な人間と思われるかもしれない。
しかし、何も困らない生活に疑問を投げかけるところが非凡なところだ。

そして、彼は瓦の2代目を辞める決意を固める。
これは、とてつもない決意だ。
2代目として頑張っている人なら分かるはずだ。決意をしたからと言って、簡単に辞めれるものではない。
いろいろなしがらみがある。想像するのに容易い。

普通、他に事業展開をするのであれば、事業部門を作ればいいだけのこと。
何も置かれている立場を捨てることは無い。
しかし、彼は事業部門を作ることを自分への甘えととらえた。
自分を追い込んだのである。

しかし、そう簡単に辞めれるわけが無い。それなりの立場にあって、責任もある。
何よりも、親父である、現役社長の反対もあるだろう。
彼がどれくらいの期間で、説得し、引継ぎをして準備したのかは分からない。
しかし、彼は2代目の道を完全に絶った。
さらに、親父の会社に迷惑を掛けれないと、商圏まで変えたのである。
リフォームで独立すれば、当然、瓦屋時代のお客様である、工務店とかち合うことになる。
そこで、まったく別の商圏に事務所を構えたのだ。

あれから、2年がたった、そんな彼が今もこう言う。
「今の自分には満足できない。自分はこの程度の男ではない。」

彼は彼自身を追い込んだ。退路を断った。だからこそそれをパワーにしてのし上がっている。
そして、さらに成長を加速しようとしている。

あなたはどこまで自分を追い込み、それをパワーにできますか?

2006年03月08日

あなたの限界はあなたが決める。

山本です。

1週間のご無沙汰です。
いよいよ春到来。高知なんか今日あたり、20度近くまで気温が上昇。
もう、春爛漫って感じです。よく三寒四温なんて言いますが、いきなり暖かくなって、
気持ちが悪いくらいです。
でもね北国はまだまだ雪の季節と聞きます。大変なんだろうな。
日本は本当に広い。その広い日本で毎日頑張っている人がいる。
私も負けてはいられない。そう思う今日この頃です。

さて、お話は変わりますが、ちょっと最近気づいたことがありました。
というより、少し落ち込んでいました。
どんなことで私が落ち込んでいたか?何に気づくことができたのか?
というのが今日のテーマ。

つい最近まで、私は私自身について、ここ3年間本当によく頑張ったなと思ってました。
考えてみてください。4年前まで私は今日の食費に困っていた。
そんなところから這い上がってきたものだから、自分は凄いんだ。
などと悦にはまっていた自分がいたことも事実です。

ある意味、自分に満足していたのかもしれない。
人間は空腹感が満たされ、満腹になると動かなくなる。とは本当のことだ。
振り返ってみると、新しい何かにチャレンジしていくということを
最近忘れていたような気がする。

なぜそれに気付くことができたのか?
それは私のクライアントさんのお話。
彼は中国地方の或る都市に住んでいる。1年と少し前に、高知研修にやってきた。
彼自身、才能というかセンスはピカ一だった。初対面でそれが分かった。
きっとこの人は私を抜き去る人だと感じた。

才能とセンスがあれば、そこそこの成績は上げることができる。
しかし、それ以上はやはり本人の自覚と努力(実践)しかない。
当時、彼は、親の経営する会社事務所の一角を間借し、営業していた。
才能溢れる彼も、高知研修に来た頃は売上もほとんど無く、苦しんでいた。
生活ができない彼は、親の仕事を手伝わずに、給料をもらってすごしていた。
彼の研修終了後の第1歩は、その給料をもらわず、自分を追い込むことから始まった。

それから実践が始まったが、その実践力はものすごく電話相談を通じながら、
私が舌を巻くほど成長していった。
今では、当時の売上の数十倍だ。元々才能があったのだが、彼の努力がそれを開花させたのだろう。

そして、現在。
毎日が忙しくてたまらないのだが、常に新しい挑戦をしようとしている。
マーケティングにしても、システム作りにしても、いっこうに満足していないようだ。
多分、彼は不安なんだと思う。現状がいつまで続くか分からない。
そんな不安が彼を走らせているのだと思う。
彼が常に新しいチャレンジをするのは、何にでも手を出しているということではない。

彼を見ていると、満足感に浸っていた自分がとても恥ずかしく思えてきた。
自分の限界を悟っていたわけではないが、このままでは私の限界点はここだっただろう。

人間は、悲しくて、弱い動物だと思う。
すぐに弱音を吐いてしまう。
成績がよければ満足してしまう。
満足すれば、自慢に移ってしまう。

ただ売上・利益を求めるのも良くないことだと思う。
限界というのは売上・利益だけの問題ではない。
人間としてのすべての成長のことだと思う。
彼と話していることで新しい挑戦への意欲が湧いてきた今日この頃です。

2006年03月02日

できないものはできない。

山本です。

タイトルからすると、できないことは諦める。
といった意味にとられそうですが、まったく違います。

自分にできることを明確にする。ということです。
自分にしかできないことに時間を集中するということ。

たとえば、私は和幸建装リフォームを1人で経営しています。
ご存知の通り、たった一人です。
私のことを知らない人は、1人で2億もの売上は無理だと言い切ります。
たとえ受注することはできたとしても、それをさばくことなんて無理だ。
積算・発注・管理を1人でなんて到底無理だ。
その通りです。1人でそんなことしていたら、寝る暇も無い。
しかし、私は8−18時までしか働かない。
夜はほとんど、クライアントさんの電話相談に時間を割いている。
なぜそんなことができるのか?
それが、先ほどの答えです。
自分の置かれているポジショニングを明確にしているから。
自分のできることにだけに時間を集中させているから。

自分のミッションとクレドを明確にし、各分野での契約社員がいる。
いわゆる私の分身だ。
私の商売に対する考えを理解してくれているチームなので、スムーズにことが運ぶ。

では私のポジショニングは何か?
それは、
「選んだお客様に時間を掛け、不安と不満を聞きだす。それを形にするためチームメンバーに伝える。」
これだけだ。ほとんどの時間をこれだけに使っている。だからこそ可能なのだ。

話は変わるけれど、私のブログをお読みになっている人が、
よくこんなことを言ってくれる。
「ブログを書くのって大変でしょう。いったいどれくらいの時間が掛かりますか?」

私はいつも幸答える。
「配送もあわせて20分くらいです。」

そうすると、
「到底、私には真似ができない。書くネタもないし、指が止まってしまう。」

その気持ちはよく分かる。ネタ探しについては、次回お話をするとして、
これも同じことだ。何もあなたが書くことはない。
人に書いてもらえばいいだけのこと。
あなたは自分の伝えたいことをICレコーダーに吹き込んでしまえば、
5分程度の話でこれくらいの文章にはなる。
(私は自分で書いてますよ。)

あるいは小冊子にしてもそうだ。他人にいちから頼もうとするから、
あなたのオリジナルにはならない。
しかし、テープに吹き込んでプロのライターに頼めば、立派なオリジナルが出来上がる。

このように、自分にできないことを素直に認めることによって、
自分のしなければならないことかせ見えてくる。

自分ができない。できない。どうすればできるんだろう。
と考えるだけで潰されてしまう。時間だけが経ってしまう。

自分のできることを明確にして、明日の一歩を考えるほうがよっぽど進歩が早いということだ。