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義務と権利。

山本です。

台風一過ですね。
それにしても今回のはすごかった。
九州・中国地方を中心に甚大な被害。
いつも思うことは自然には勝てないということ。

私の家でも雨漏りですよ。リフォーム専門なのに・・・。
でもこんなときは自分の商売が役に立つというもの。助かりました。
まだまだ台風の季節はこれから。気を付けましょう。

さて、お話は変わりますが、前回の続き。
チームメンバーに対して、自分にとって大事な人だと告げることがまず最初。
その上で、クレームの対処の同じように、「怒りの開放」をしてあげる。
現在、抱いている不平・不満分子を洗いざらい聞いてあげる。
もちろん、わがままな意見もあるだろう。
しかし、ここはすべてすべてを吐き出させてあげることが肝心。
「私にとってあなたは大事な人。欠かせない人」ということを真剣に伝えたならば、
あるいは、相手に伝わったならば、きっとすべてを吐露してくれる。
これで吐露してくれない場合は、あなたの真意が伝わってないか、
あるいは、残念ながら、その人はあなたにとって大切な人はないかもしれない・・・。

不平・不満分子を聞いてあげた後、一言こういえばいい。
「そんなことを気にしていたんだ。話をしてくれてありがとう。
きっと長い間、苦しんでいたんだと思う。仕事もきっと面白くなかっただろう。
私に話しても聞いてくれないんじゃないかと悩んでいただろう。
あるいは辞めることまで考えていたかもしれない。よく言ってくれた。
今、聞いたことは、あなたが一生懸命、楽しく働くために、そして、それは会社が発展するための
貴重な意見だと思う。もちろんすべてを聞いてあげることはできないかもしれない。
しかし、改善することは十分可能なことだ。」

そして、
「私も今言ってくれたことをよく考えてみる。あなたも考えてくれないだろうか?
(賃金・労働時間・休日・人間関係など)すべて解決できないものはひとつもない。
それは、会社とあなたが発展していくために協力していくものだから。
勇気を出して言ってくれたということは、自分も改善するために協力が
必要だと思ってくれたからだと思う。であれば、君ができることを考えてくれないか?
私もそれに対し、答えられることを考えてみよう。」

このように、ウィン・ウィンの関係で進むために、義務と権利を与えることが必要不可欠。

通常、義務とは与えられるものだと考えてしまう。あるいは、権利とは主張するものだと。
しかし、これは大きな間違い。
権利が与えられるもの。義務は自分に課せるものだ。
考えて欲しい。簡単なことだ。頑張った人ほど、報酬をもらえる。当たり前ではないか。

義務を与えると人は嫌々ながら行動し、不平・不満を言う。
しかし、自分に鞭打つ人は成長も早いのである。考えさせるということは極めて重要。

ただ、いきなり100点の成果を求めてはいけない。それではあまりにもハードルが高すぎる。
ここでも「緩やかな階段」が必要になってくる。
だから次のような言葉を掛けてみるといい。

「今現在、100点満点で難点だろう?0点ではないと思う。0点でははどうにもならない。
しかし、10点であれば上等だ。なぜならば、10点を20点にすることは可能だから。
20点になれば、次の30・40点を目指せばいい。
では、10点を20点にすることをお互いで考えてみようか?」

このように、いずれ100点になれるようおたがいに考えていくことが大切なことだと思う。

後はお互いが考えてきて再びミーティングをすればいい。
きっとあなたの想像を超える意見が意外な人から現れると思いますよ。

コメント

>権利が与えられるもの。義務は自分に課せるものだ。

ひとつひとつ勉強させて頂いています。

自分にとって大切な人だから、
じっくり話し合っていきたいと思います。

いつもありがとうございます。

耳の痛いお話です。
スタッフに対してはつい文句やグチばかりになってしまいます。
何度同じ失敗ばかりするんだ!
なぜ一々指示しないとなにもできないんだ少しは自分で考えてくれよ!
クレームばっかり貰ってくるなよ!
一番遅く来て一番早く帰るのは誰だ!
等々
良いチーム強いチームを作りたいと思いながら反対のことをやんているんですね。
相手の立場に立つ。相手の考えを聞くということに取りくんでみます。

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