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車はなぜ走ることができる?

山本です。

前回、ビジネスモデル=戦略についてお話をさせていただきました。
今日はそのことについて、もう少し掘り下げてお話をしようと思います。

一番大きなビジネスモデルは、
集客-成約-商品の納品-リピート購買・紹介という、
トライアングルで形成される。
というお話をいたしました。
この大きなビジネスモデルは、それぞれ集客・成約 ・・商品・リピートといった、
ツール・スキル=戦術で成り立っています。
それぞれはある意味、戦略を構成するための部品ともいえるでしょう。

それでは、例えば車にたとえてみてお話をしていきます。
車をひとつのビジネス・モデルだとすると、
車を潤滑に走らせるために、いろいろな部品で構成されている。
例えば、ステアリング(ハンドル)・タイヤ・エンジンなどといったものがある。
それでは、どんなにすばらしいエンジンを搭載していただけで車は走るか?
お分かりのように走ることはできない。
つまり、集客ツール=エンジンだとすると、集客ツールだけでビジネスは成り立たない。
これは誰にでも分かること。
タイヤ・ハンドルといったそれぞれのツールが連動しなければならない。

もっと、拡大してみてみよう。
タイヤを見てみよう。
タイヤは何で構成されているか?
ゴム・ホイル・ナット・ボルト・シャーシ・ベヤリングなどなど。
ありとあらゆる部品で組み立てられている。もうお分かりだろうか?
タイヤという部品(ツール・戦術)も実は小さい部品で組み立てられている。
その小さな部品ひとつが駄目でも、タイヤは順調に回ってくれない。
ということは当然、車が走ることもできない。
このように、末端という言い方はおかしいけれど、細かい部品がすべて揃わなければ、
最終的には車全体は、まったく走ることはできない。
車=集客-成約-商品の納品-リピート購買・紹介という一番大きなビジネスモデルだ。

そういった意味では、タイヤという、ひとつのツールは小さいツールの集合体。
つまり、タイヤもひとつの戦略としてみることもできるはず。

ビジネスに置き換えてお話してみよう。
セールスという成約ツール・スキル。
初対面のときのセールストークもある。プランなどのセールスもある。
クロージングのセールストークもある。それぞれが別のスキル・ツールだ。
どれひとつ駄目でも、成約にはいたらない。
ということは、集客-成約-商品の納品-リピート購買・紹介というトライアングルも崩れてしまう。

もっと細かく見てみると、初対面のセールストークにも組立がある。組立があるはずだ。

お分かりだろうか?
このように、小さな部品、小さな部品までを潤滑に動かさなければならない。
そういった意味ではビジネスは難しいものだと考えられる。
しかし、これは簡単だ。
難しいのは、そこに一貫性が無いから。あるいは細かい部分だけを最初に考えようとするから。
だからこそ全体を見よう。
組立を見よう。と前々回お話をいたしました。

ぜひ忘れないで欲しい。
ビジネスモデルはツール・スキルの集合体。
それは一貫性を持って連動させる必要がある。
考えるときはいつも全体を組み立てて細かいところへ入っていく。

そして、一番大事なことは、すべてを最初から完成させる必要は無いということ。
集客に成功すれば、細かいセールスを考えればいい。
問題点が発生して、次のステップへ移る。
でないと、やることが多すぎて潰れてしまうから。

さぁあなたのビジネスモデルの一歩はどこですか?

コメント

とても考えさせられるブログです。

自省してみると自分がなにを作ろうとしているのか

はっきりしない。

高級乗用車を造ろうとしながら、安い軽トラ用の

タイヤがあったら、つい買ってしまう。

そんなことを繰り返しているのかなあと思う

一歩一歩の歩みが遅く加速感のある実践ができない。

自分の資質に問題があるのかなあとも思う。

とりとめのないコメントで申し訳ない。

山本さん、大切なポイントをいつもありがとうございます。
 私は日常ついつい目の前の仕事に没頭しがちになってしまいますね。
 やはり常に現在目指すビジネスモデルや方向性の全体像を頭の隅に置きながら、目の前の課題を一つ一つクリヤーしていく事が重要ですね。がんばります。 
 

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