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何のために勉強しているの? それが役に立つの?

山本です。

今、私の子供たちは中学1年と小学5年生。
毎日部活と宿題、塾に追われながら、生活をしています。
去年までは、長男も小学生で、家族4人で家族がひとつのサイクルの中で、
生活をしていたという感がありました。

しかし、今年に入って、長男が中学になり、部活で遅くなり始める。
休日には試合だとか、練習だとか出かける。

次男は何を思ったのか、突然中学受験をしたいから、塾に行きたいと言い始め、
毎週4日間も塾に通い、夜は9時過ぎまで帰らない。

こうした子供の成長、変化に伴って、家庭環境・時間のサイクルが大きく変わった。
この変化は、今後子供の成長とともに、ますます変化していくことだろうし、
どこの家庭にもあることだと思う。そこに一抹の寂しさも感じていることも事実。

そんな子供たちにいつかこんな話しをしたことがある。
それは、何のために勉強しているのか?それが将来役に立つのか?
今、部活をしていること。では、将来プロになれるのか?ということ。

もちろん、勉強することは子供の仕事だし、当たり前のこと。
しかし、それは決していい学校に入り、いい就職をするためではない。
それがないとは言わないが、そのためだけでは決して ない。

部活動をすること。息子はテニス部だが、何のためにテニスをしているのか?
息子自身がやりたいと言ったことだし、好きでやっているのは間違いない。
毎日々、つらい練習に明け暮れている。もっとも、本人に言わせると、
好きだから苦にならないらしいが・・・。
では、息子はプロテニスプレーヤーを目指しているのか?
プロテニスプレーヤーになれるのか?
これは極端な話しかもしれないが、プロになることは99%ないだろう。

勉強を一生懸命する理由。
それは、考える力。発想する力を身につけるため。と子供たちに説いている。
「読み・書き・そろばん」昔から言われている、基本中の基本は当然身につけて欲しい。
それから、常識的な知識は当然身につけて欲しい。
しかし、それ以上は、将来、具体的に役に立つのか?と言われれば疑問符だ。
例えば、因数分解がなんの役に立つのか?人生のどの場面で?
鎌倉幕府?それを知っているからなんになる?と言われ、明確には答えられない。

重要なことは、今必死に覚え、考え、悩みぬいて勉強することは、覚えようとする力、
考えようとする力を身につけていることだと思う。そして、努力をする力も重要だと思う。

たとえどんなにいいところへ就職しようが、人生なんて一瞬先は闇だ。
死ぬ瞬間にならなければ、結果なんて分からない。
しかし、発想力と考える力を身につけておけば、どんな場面に立っても生きていける。

部活動でも一緒だ。
仲間と生きていくということをクラブ活動を通じて体感することができる。
また、将来どんなに苦しい場面があったとしても、あの時中途で投げ出さず、
最後まで頑張ったではないかという経験が、「あきらめない」という心を生む。

甲子園出場を目指す高校生。全国制覇が最終目標。確かに凄いことだ。
しかし、それで彼らの人生が終わるわけではない。18歳だ。これからの50年以上の人生がある。
高校野球の厳しい練習に耐えた経験が、本当の彼らの財産だと思う。

人生にくじけそうになったときは思い出してみたい。
子供の頃、勉強も部活もしていないというならば、今までの中で乗り切った苦しみのこと。
そして一度でも頑張った経験があって、問題を乗り越えたのであれば、
どんな苦しみ・問題でも乗り切れないものはない。

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