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2006年11月21日

頑張っているのはあなただけじゃない。

山本です。

昨日、11/20(月)に私が主宰する、「山本塾」の交流会を名古屋で行いました。
会場には、25名もの塾生が集まってくれて、熱気に帯びた1日を過ごすことができました。

「山本塾」は、北は北海道、南は九州・沖縄までたくさんの方がいらっしゃいます。
今回集まってくれたのは、その4割くらいの人々。

2時間程度、私のセミナーをして懇親会、2次会と大いに盛り上がった。

こうした集まりの最大の意義は何と言っても同じ志しをもった、いわゆる同志が集まり、
その熱いエネルギーを交換することにある。

実践途中の人もいれば、ダントツの人、そしてこれからの人、結果が出ない人。
それぞれ立場は違えど、頑張る同志の交流ほど熱いものはない。

年齢も様々。60を超える人もいるし、30代前半の人もいる。
しかし、年齢なんかは関係ない。
私のところへよくこんな電話が掛かってくる。
「私は60過ぎなんですけど大丈夫でしょうか?」

そういった質問をする人にはこう答える。
「60を過ぎていたらどうして駄目なんですか?」
けっして、「大丈夫ですよ。」とは答えない。

なぜならば答えはご本人が持っているからだ。

若すぎるから。年をとっていて理解できない。とか遅すぎるとか。
あるいは、自分には才能がないから努力しても無駄ではないだろうか。
と言った言い訳をする人があまりにも多すぎる。
少なくとも「山本塾」にはそんな人はいない。

もちろん、進歩するスピード。実践力はその人によりけり。
だけど、それは関係ない。
その人のベストを尽くしているかどうか?
その人の能力の最大限を生かせているかどうかだと思う。

自分の100%の能力を発揮して、年齢に関係なく、いつも能動的な意識を持って努力する人。
そうでなければならない。
なんにつけても、理由、言い訳をして、何もできないと落ち込んでいる生き方は恥じるべきだと思う。

もっとね重要なのは「意欲」。
「やってやる」という気力こそ、生きるエネルギーだと思う。

そういう意味では、頑張っている同志をライバルを持つことが自分の「やる気」に
火をつけてくれる。
今回交流会に参加してくれた人はきっと火が付いて、また今日から頑張るだろう。

そういえば、私のクライアントの中に結果をすぐ求める人がいる。
結果が出ないときにどうしても、前向きになれない人がいる。
そして、「大丈夫でしょうか?」と必ず聞いてくる。

結果なんて絶対誰にも分からない。
もちろん、私にだって分かるはずがない。
ある程度の予測はできる。しかし、絶対はありえない。
それができたら、神様か魔法使いだ。
大事なことは、どんな結果でも受け入れること。そしてそこから分析をすること。

大丈夫です。
あなたの同志はたくさんいるのです。皆あなたを応援しているのです。

2006年11月09日

「宿命」と「運命」は違う。

山本です。

人には必ず「宿命」と「運命」があります。

宿命とは、いったいなんでしょうか?
命が宿る。つまり、生まれてから死ぬまで人生の中で、
人には定められたことがあり、どうしても避けられないもの。

それは、親であったり、兄弟であったり、自分が生きていく上で、
自分の力ではどうしようもないことかもしれない。

そういった意味では「宿命」は、変えることはできなく、
受け入れなければならない。
自分が生きていく上で、どうしても避けられないものであれば、
それを自分で受け止め、考えることが必要。

「どうしてこのようなことが起こるのか?」
「それは何を自分に語りかけようとしているのか?」と。

「運命」も、ある意味決められたことかもしれない。
しかし、「宿命」と大きく違う点は、自分の力でどうにでも変えられる点だ。

「宿命」は変えられないが、「運命」は変えることができる。

今置かれた状況や自分に降りかかるいろいろなことことに、
一喜一憂するのではなく、そこから与えられた課題を受け止め、
自分が生きていく上での糧にすることが重要。

人はどうしようもなく悲しい生き物。
感情というものがあるため、その日の事や明日のことに、
あるいは、日々起こる些細なことに喜怒哀楽を表現し、生きている。

私は感情はなるべく素直にあらわすようにしている。
だから喜怒哀楽が非常にはっきりしている。
血液型がB型なのも影響しているのかもしれない。

しかし、それを冷静に分析も絶対に必要だと感じている。
自分に起こるすべてのことは自分に宿命付けられたもの。
あるいは、運命付けられたもの。

そこに至る経緯も、そこから起こりうる結果も、全て決められたもの。
であれば、それを素直に受け入れ、少しでも良い「運」があるように、
自分で考えるようにしている。

自分に何を教えてくれようとしているのか?

自分でどのように受け止めればいいのか?

自分の運命、未来をどのように変えることができるのか?

こう考えるだけで人生が180度変わることもある。

2006年11月07日

自分の「想い」を語る人が成功する。

山本です。

唐突ですが、あなたは何のために商売をしていますか?

自己満足のため?
生活のため?
趣味?

別に何のために仕事をしてもいいのですが、最終的には自分のためですよね。
仕事をするため、特に事業を続けていくためには、今更言うのも変ですが、
売上、利益は必須の話。

これがなければ何を言っても絵空事。
どんなにかっこいいことを言っても、誰も聞いてくれない。
将来のビジョンを語る社長がいる。
社員は将来のビジョンより今月の給料を期待する。

家族に夢を語ろうとする。しかし、それはそれでいいが、
妻は今月の生活費を期待する。

社長は、本当に大変なものだ。
現時に向かい合いながら、それとは別な部分で、会社経営によって、
お客様への喜びの提供、そして社会貢献までしなければならない。

この狭間に悩む社長は非常に多い。

私自身、「生き様」とか「魂」とかとかく重たい言葉で語ろうとする。
それが一番大事なことだとお話をする。
この話しにほとんどの人は納得してくれるが、反面、「それは山本さんだからですよ。」
「売上が上がっているから、そんなことを言えるんですよ。」
とよく言われることがある。

本当にそうだろうか?
売上、利益を上げることが先決だろうか?

それも事実だか、実を言うとこれは表裏一体である。

「想い」がこもっていない商売は絶対受け入れられない。
逆に言えば、お客様に感動を与え、支持を得て、売上を伸ばしたいのであれば、
自分の仕事に対する「想い」を語ることが一番早道だ。

私の親友に、北関東のモンスターといわれる、茨城県のアルルホームズ明るい株式会社の
安倍社長がいる。
彼の会社は10人足らずの会社の規模で年間80棟以上の契約。売上10億を上げている。
経常利益なんてすさまじいものがある。

彼の会社は、いわゆるローコスト住宅専門会社だ。
安い家を子育て世代に提供している。

では、彼の会社は安いから売れるんだろうか?
それは違う。

私の地元高知にも、彼の手法も真似た会社がある。
1年くらいは、地元を席巻した。一大ブームメントだった。
しかし、1年で終わった。それはなぜか?
他者がそこより安い家を売りはじめた。
そして、価格競争が起こり、追従できなくなったのだ。

そのとき、その会社の社長がこうつぶやいた。
「やっぱり安いから売れたんだな。」

もう一度言う。安いから売れただけで済ませる社長はそれ以上絶対に伸びない。

安倍社長のはなしをしよう。
彼の地元には彼よりやすい会社はいくらでもある。それでも彼は売れ続けている。
それこそ彼の秘密がある。それは、彼の「想い」に共感するお客様がいるからだ。

彼のブログを読んでもらいたい。

http://plaza.rakuten.co.jp/49764/

彼の11/2付のブログの一部を紹介したいと思います。

---ここから---

さて!商売繁盛と題して・・・あるところから取材を受けました。
その内容を紹介しながらあなたと商売繁盛を考えたいと思います。

タイトル・・・・私の場合

家を売るな”!
僕たちの使命を売れ!

アルルホームズ明るい株式会社 代表取締役 安倍鴻祥 

中見出し

家づくりは、限られた人しか買えないという社会の現実がある。
私たちは、家づくりをあきらめる人が、一人でもいなくなるまで
どこよりも『安くて丈夫な良い家づくり』を創り続けます。

(質問)コミコミ1000万円の家を提供しているそうですね。

当社は単に、安ければよいというわけではなく『美しく長持ちする家』という
テーマを掲げ、お客様に、国の指定期間の継続60年保証をお約束し

『品質と価格』そして『美』を追求する企業であり続けることをお約束しています。

そして家づくりを通して最終的に私たちの
『存在そのものが明るいエネルギーを与えられる』人間(源)になることです。

-中略-

なぜ、
『一昔前に流行った工法が世の中から消えていくのか?』

なぜ、
『工務店はコロコロ自社の工法を変えるのか?』という


住宅業界の裏常識を知っていただきたいのです。


車も新車時には、よくリコールが出されます。新しい技術を使うと、人が作る以上、
間違いや不備がでます。こうした間違いや不備は次のモデルチェンジ時には改善されますが、家はそうあってはいけないと思います。

お客様には『完全なもの』『安全なもの』を引渡さなければなりません。

その点、木造在来工法は長い時間をかけて養われてきたものであり
『職人の技術』や『性能』は安定しているのです。

社名に『明るい』と加えたのも、中小零細企業が不況で苦しむ中、
木造で家を建てる中小零細企業の中心的な存在になり、
世の中を明るくしていきたいためにアルルホームズ明るい株式会社と名付けました。

(質問)営業面では、どのようなところに力を入れているのでしょうか?

年に6回行なう見学会に力を入れています。

見学会は家を売るところではありません。もっと明るい家族になっていただくため
私たちの工夫や知恵をお伝えする場所であり、
お客さまの笑顔を見るためだけの見学会だと思っています。

売り込むための見学会であってはならないと思っています。

その結果、安くて良い家が欲しいと、ご相談をくださる、特別なお客さまの
お役に立つ場所であることと社員には指導しています。

これらを具体的に言うと

私たちの使命は、見学会でお客様に幸せな気分を感じていただくことです。

           見学会でお客様にあったかい人だなと感じていただくことです。

           見学会でお客様に心のやさしい人だなと感じていただくことです。

           見学会でお客様からあなたに会えてよかったと感じていただくことです。

           見学会で私たちの存在そのものが
            明るいエネルギーを与えられる人間になることです。

その為には、社員教育として『聴く』と言う字を説いています。この字を分解し意味を考えると『十四の心も持って耳を傾ける』と書きます。営業のテクニックなどいくら磨いても心を磨くようにと指導しています。

商品や技術は真似することはできます。『心の在り方』は簡単に真似できるものではありません。そういう意味で会社にとって大事なことは『心の在り方』が大切だと思います。

当社では(信条)21をつくり、社員にはそれに基づいた行動を取るように教育しています。

働く以上問題やストレスを抱える社員は、社長である私に報告しなければなりません。
それを和らげるのが社長の仕事です。なぜストレスを社長に報告するのか?と言うと・・・

会社では、社長の考えたことを形にするのが社員です。自分の考えを言う人は沢山いますが形にしてくれる人はそんなにいません。ですから人材が大事なんです。

-中略-

家を売るな!僕たちの使命を売れ!から始まり
お客様に・・・

どのような企業なのか?なぜ、商売をしているのか?何をしたいと思っているのか?と言う
企業の軸を説明する事だと思いました。

---ここまで---

いかかでしょう。

あなたが自分の業績を上げたいのであれば、

「何のために仕事をしているのか?」
「仕事を通じて何をお客様に伝えたいのか?」

このように仕事への「想い」を伝えてください。

2006年11月01日

どん底からモチベーションを上げる方法

山本です。

ある先輩からメールをいただきました。
ご縁が無くなってから、10年振り以上でした。

その方も事業を失敗され、故郷を捨て、ある都市でがんばっている。
ひょんなことから私のHPを見つけ、メールをくれたらしい。

私は自分の甘さから事業を失敗しました。
ですから、猛省と悔恨の日々を過ごしました。
ただ自分を責め、叱咤し、そこから這い上がろうとしました。

その先輩は、自身の事業はうまく言っていた。
しかし、他人の保証債務、取引先の倒産などによって、破産に追い込まれた。
ご自身もどんな理由であれ、全ては自己責任と自己選択から、起こったことと自覚されている。
しかし、どうしてもそれ以来、やる気とモチベーションが長続きしないらしい。

最初にいただいたメールで、ご自分の経験を私に吐露され、
私からの応援の返信メールにモチベーションが上がらないと返信があった。

私にも経験があるから分かる。
このままではいけない。這い上がりたい。という気持ちは常に持っていた。
しかし、どうしてもモチベーションが上がらなかった。
それにも増して、焦燥感に毎日苛まれていた。
そんなフラストレーションから、時に、酒におぼれ、妻に、家族に当り散らしていた。

そんな時、どうしてここまでやる気が続かないのだろうと考えた。
逆にモチベーションを持続させる方法は無いのか?とも考えた。

以下は、モチベーションが持続できないと言われた先輩への言葉です。

---ここから---

今日こそは、明日こそはと思いながら続かない。
モチベーションが下がってしまう。
よくありがちな話だと思いますし、誰もが陥る罠だと思います。

私もそこに陥った時、どうしてなんだ?
本当にこのままでいいのか?と、自問自答を繰り返しました。

そこでたどり着いたのが、次の考え、答えでした。

まず、もう一度這い上がるまでの道のりが、とてつもなく
長く感じてしまう。という理由。

これは、過ぎてしまえばあっという間です。事実、私もここまで
いたってみると、4年なんてとてつもなく短かったと感じます。

しかし、もう一度やり直せと言われたら、、、。
もう二度と嫌です。それくらい自分のやってきたことは重く、
中身の濃い物です。

ですから今となっては、毎日々、実践、失敗、検証、考察、
そして、また実践と繰り返してきたことを、心のそこから
良かったと感じています。
一度でも止まっていたら、動き出すことがしんどくなって、
止まっていたかもしれません。

ですから、道のりが遠く感じてしまうのであれば、まず、最初に
5年後の目標を立てる。事業、収入、生活、プライベートなど、
例えば禁煙でもいい。具体的な目標を立てます。

その次にそのためには4年後、どうなっていなければならないか?
4年後の具体的な目標。
その次は3年、2年、1年、半年、来月、明日、、、。
このように、今日の行動の具体的な目標を立てることが重要。

今日の行動がより具体的になれば、今日の目標さえクリア
できれば、確実に5年後の目標へ一歩進んだことになる。
5年後のことを考えてはいけない。今日、明日の目標を考える。
その一歩は確実に5年後へつながっているから。

歩き始める、登る階段が緩やかであれば、進むことができます。
緩やかな階段が、より具体的であれば、それは確実に登れます。

登り始めると、加速度がついてきます。加速度がついた人間は、
止まることができなくなります。それは、止まってしまう怖さを
知っているからです。
もう一度歩き出すしんどさを理解しているからです。
こうなればしめたもの。
5年後の目標は、2-3年いや、1年で達成してしまいます。

次の理由。
それは、目標を立てても具体的に何をすればいいか分からない。
ということから。

例えば、事業の目標を立てて、具体的な事業計画、売上、収入
を考えても、何から手を付けていいのか分からない。
集客にしても、セールスにしても何をすればいいのか分からない。

この理由から、一歩を踏み出せない人が大多数です。
私のクライアントもほとんどがこの理由です。
今日、これをしなさい。と具体的に指示をしてくれる、
メンターがいれば、一番いいでしょう。
では、どうすればいいのか?

全ては自分の中に、そして過去に、取り巻く環境にあります。

真っ白な新しいノートを用意します。
そこに社会人になってからの全ての経験を振り返り、自分を分析します。
どんな事業に具体的に取り組んだのか?
それはなぜ成功したのか?そのときの人脈は?
今、声を掛けれる友人、知人は?成功者の具体的事例は?

とにかく思いつくものを徹底的に書き込みます。
静かに目を閉じて、過去にさかのぼり、ゆっくりと現在まで、
戻ってきてください。きっと1000項目以上のことが、書き出せ
れることでしょう。
そこに、大きなヒントが隠れているような気がします。

最後の理由。
過去のことがトラウマになって一歩も動けない。

これは、正直一番情けないことです。私もこれにはまりました。
「どうせ、俺なんか何をやっても。」とか、「今更、遅すぎる。」
とか、とにかく自分を卑下してしまう。
世捨て人のように、とことん落ち込んでいく。
言葉を変えれば、ある意味世間を恨んでいるのかもしれません。
あるいは、妬んでいるのかもしれません。

そんな時は、とことん自分を落としました。
酒におぼれました。パチンコにはまり、世捨て人を気取りました。
妻に離婚すればいいじゃないか。と、迫りました。

しかし、それは本当の自分ではありませんでした。
ただ、気取っていて、自分を慰めて欲しい。妻に大丈夫だと、
言ってもらいたい。そんなことを考えていました。

トラウマから抜けた出す方法。
それは、いたって簡単です。
但し、本当に抜け出したいと思う気持ちがあるかどうか。

感動する、書物、テレビ、ビデオ、DVDを毎日見ることです。
苦しみの中から立ち上がった事実を目にすることです。
見た瞬間、感動で涙し、気持ちが奮い立ったらそれでよしです。
次の日、気持ちが萎えていたら、また別のを見ればいい。
その繰り返しです。いつも自分を鼓舞することが大切です。

そして、いつか自分もその仲間入りをするということを、
目標にすることです。

今は気持ちが動かなくても構いません。
ただ、いつも心のスイッチを押せる準備をしておかないと、
人間は腐ってしまいます。

「腐ったみかん」の話は本当だと思います。
朱に交われば赤くなります。

たった一歩は全ての偉大なる一歩につながります。