« 仕事の幸せをどこで感じる? | メイン | 「宣言」することが成功への近道 »

人生の失敗は全て「肥やし」となる。

山本です。

私の過去は「悲惨」だった。とHPで告白しています。
自分の「恥」をそこまでさらしてどうするの?と、
公開時には周りからけっこう止められたものでした。

でもね。今では良かったと思うことがたくさんあります。
やはりメルマガ読者の方や「山本塾」の塾生さん、そして、教材を買ってくれる多くの方々。
その多くの人達は、ノウハウよりもそこに共感してくれる人々が多いからです。

そして、多くの質問や感想をメールでいただきます。
その一つ一つになるべく早くお返事を書くようにしています。
中には涙が溢れてくるようなメールもあります。

今日は、昨日いただいたある方からのメールと私の返事を
ここでご紹介したいと思います。
(掲載のご許可はいただいています。)

ここから

初めてご連絡をさせていただきます。
私は○○県に住む33歳の者です。

家族は妻と1歳になる愛息子の3人で暮らしております。
子供が誕生する年に、一念発起し、独立を試みましたが、見事に失敗をしてしまいました・・・。
幸い、借金がないのが救いではありました。
しかし、それまで貯めていた資金をすべて食いつぶしてしまっております。

現在は、昨年の9月から再度サラリーマンに戻ってしまっております。
でも、チャレンジ精神をなくしたわけではありません。
そのような時に山本さんのメルマガにたどり着きました。
山本さんは、元々のスキルを生かし、今は成功されているとのことです。
 
私は、道は違えども生き方の「スタンス」のようなものを見習いたいと思い、
メルマガを読ませていただいております。

山本さんにちょっとご相談したいことがありましてメールをさせていただきました。
私には今、不安感があります。
自分の気持ちが空回りばかりしてしまい、いったい何をしたいのだかが、
わからなくなってしまっています。
独立をする事業と出会うには何が必要なのでしょうか?
ちょっと間抜けな質問かも知れませんが、本気で悩んでいます。

元々は小売業(地元のスーパーの惣菜部門におりました)です。
そのときに、スーパーバイザーという役職をいただきました。
そのときから、「人に教える」ということが大好きになりました。

その後独立したのは「学習塾」でした。
生徒数が集まらなかったのもあったのですが、「ちょっと違うかな」という思いもありました。
起業する際に「もっと吟味をしてからはじめればよかった」と妻には言われましたが、
自分としては思い切って行動できて良かったというメリットもあります。
 
その後「情報起業」もやりました。月に20〜60万くらいの間で推移していました
(今はほとんどやっていませんが・・・)。

ネットビジネスで「セミリタイア」というのも魅力は感じましたが、
これも「ちょっと違うな・・・」という思いがありました。

もっとお客様と触れ合うことをしたいな、と思っています。
小売業の時のような人に喜んでもらう感動、スーパーバイザーの時のような
人に教える感動を、自分のビジネスで成し遂げたいと思っています。

山本様のアドバイスをいただけると幸いです。
もしかすると、私と同じように感じている人もいるかもしれません。
直接のお返事ではなくても構いません。メルマガやブログでも構いません。
ぜひ、教えてください。


ここまで

ここから山本の返事

メルマガをお読みくださりありがとうございます。
また、ご質問をいただいて、感謝しております。

少し長くなりますが、お付き合いくださいね。

人生にはいろいろな失敗があって、生きていくものです。
たとえ、現在の成功があっても、これだけ世の中の流れが
早ければ、一生安泰とは限りません。

全ての失敗は「肥やし」となります。
変な喩えかもしれませんが、恋愛でお考えください。

1度も恋愛をしたことのない人。
幾度も失恋をした人。

どちらが人に優しくなれるでしょう?
当然、多くの悲しみを知っている、後者です。
多くの悲しみを知るからこそ、そこから学び、人をもっと愛せる。

ただ、大事なことは、その恋愛が本気だったか?真剣だったか?
ということ。

真剣であり、これが最後の恋愛だと考えて人を愛さなければならない。
これと同じように、真剣に取り組み、そこで失敗をしたのであれば、
きっとそこから学ぶことが多いはず。

失敗が何を語ろうとするのか?考えることが重要なことです。

それに全財産を失っても借金はないんでしょう?
幾らでもやり直しができるでしょう。

何事にも準備が必要です。タイミングも必要です。
そして、必然の出会いもそこに必ずあります。

その為にはどうするか?

答えは簡単です。
今の自分を、今日の自分を懸命に生きることです。

何がしたいかというのは、どうやって決めるのか?
あるいはどうやって見つけるのか?

失礼ながら、33歳でしょう?もちろんお若いですよ。
でも、学生さんではない。ましてや家庭があります。

○○さんには、今まで生きていく過程で経験したことがある。
これは大きな財産です。

社会人になって、ご自分が経験された仕事の中に大いなる
ヒントがあると考えます。

例えば、私は塗装屋、ペンキ屋でした。
37歳で自己破産し、再就職をしました。
まったくの異業種ももちろん考えました。

しかし、やはり自分を生かせるのは「経験」しかありませんでした。
そこで、リフォーム業界に就職をしました。

もちろん、ペンキ屋とは大きく異なりましたし、
最初からトップ営業マンではありませんでした。

リストラ、くびを経験して、やけくそで独立しました。
もちろん、資金0。コネも店舗もなし。集客・セールスノウハウも無し。

正直、自己破産したときより、その頃のほうが悲惨だった。
なぜなら、後ずさりできない崖っぷちだったから。

だけど、結局自分の経験しかなかったわけです。
そこで一生懸命働くうちに、ノウハウも勉強し、知識を蓄え、
自分で試行錯誤し、今日に至りました。

いつの間にか業界の有名人になり、自分のノウハウを人に
伝えるようになっていた。

結局、リフォームもコンサルも人の悩みを聞きだし、それを解決する。
という意味では一緒だったわけです。

少し、話が横道にそれましたが、今の中で必死に生きていくうちに、
そこに必ず、本、人、職業必ず、出会いがあります。

真剣に今の仕事に取り組んでください。
後になって、私の言葉の意味が分かるときがきっと来ます。

違うなと感じたのは、失礼ながら、「お金儲け」のみが先行したのでは?
もちろんお金は大切ですよ。

しかし、いつも言うことですが、それとは違う自分の生き様がなければ
絶対にそれは長続きしないし、そこには苦しみしか残らない。

家族に、自分の生きる証を見せることもできない。

「人に教える」ということが好きなのであれば、余計に職種は、
関係ありません。

但し、「人に教える」ためには、スペシャリストとなる必要があります。
特にニッチな世界であればあるほど。

その為にも、今の仕事をがんばることです。
そして、いろいろなものに触れることです。

そのことによって必ず道が広がります。
「チャレンジ精神」は失ってはいけません。ただ、最初から
全開するのではなく、ご自分に「緩やかな階段」を用意することです。

このあたりのことは、私のブログで詳しく話していますので、
読んでみてください。

それから最後にもうひとつだけ。

「人に教える」というのは、ふたつあります。

一つは伝えること。典型的な例で言えば、自動車教習の先生。
もうひとつは、「聞き出して、引き出してあげる。」こと。

その人の悩みを聞きだし、本当に知りたいことを察し、その人の能力を引き出してあげること。

前者は、ある意味簡単なこと。
しかし、教える人に合わない場合があれば、ごり押し、あるいは、
自分の知識を押し付けるだけになる。

そういう意味では、後者が本当の「教える」だと思います。
後者になるためのキーワードは、「質問力」です。

どんな職種であれ、「教える」ということをライフワークにするのならば、
きっと、すばらしい人生になることでしょう。

私も今クライアントさんがたくさんいます。
その人達が幸せになってくれることが至上の喜びです。

それでお金が入ってくるのならこんな幸せはないでしょう。

もちろん、私もここで止まるわけではありません。
一生勉強ですね。

長くなり申し訳ありませんでした。
抽象的になったかと思いますが、何かのヒントになれば幸いです。


ここまで

いかがでしたでしょうか?

この後、この方から返信をいただいたのですが、次回はそれをお伝えいたしますね。

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)