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2007年10月17日

変わるために必要なことは、とても簡単。

山本です。

もう随分前になるんですが、「自分の生きた証」をどう考えるかと、
ある塾生さんと話したことがあります。

その方からメールでいろいろやり取りしました。
ここ最近、40歳半ばになってきて、これから自分の人生の後半を
考えるときに、さしかかってきました。

メールのやり取りをここで公開いたしますので、皆さんも考えて
みてはいかがでしょう?

ここから


>> 「足跡」を残す。
>> 誰のために?
>> どこに?
>> 何のために?
>> どのような?
>>
>> この様なことを考えなければならないでしょうね。
>> ただの偉人になりたい。
>> 有名人になりたいではただの権力者です。
>>
>>↓
>
> 「足跡」を残す。
> 誰のために?
> どこに?
> 何のために?
> どのような?
>
> この様なことを考えなければならないでしょうね。
> ただの偉人になりたい。
> 有名人になりたいではただの権力者です。
>
> ↑
>
> この言葉をいただいたときに真っ白になりました。
>
> そうだ、
> 確かに私は偉人になりたいと思っている。
> 伝記になって小学校の図書館に並びたいと思っていました。
> 権力者?!
> まるでヒットラー?
>
> ただ、足跡を残したい。
> 自分のエゴで。
>
> それではだめだ。
> と考え直したのですが、全く答えが出てきませんでした。
> ただの偉人ではだめ。
> でも何のために。
> でも有名になりたい。
> 成功したい。
> ずーと悩み続けました。
>
> 今になってようやく出た答えは、簡単な言葉でした。
>
> 誰かの役に立つことをしよう。
> 100年たっても役に立つものを残したい。
>
> これなら、いいのかなと考えてきました。
>
> でも、自分のできることって?何?
> これで、またずーっと考えていました。
>
> 最近になって、これまでやってきたことで、ひとに喜んでもらったことが
> あることを思い出しました。
> その人たちには今でも感謝されていて、今でも「尊敬してます。」と
> 言ってもらっていることに気付きました。
>
> その感謝されたことを、他の人にも伝えれば、困っている人を救って
> あげられるかも、と考えています。
>
> そんな大げさなことをすることではないのですが、誰かの役に立つことで、
> 今できることから始めていこうと思っています。
>
> もちろんビジネスモデルとして成り立つようにも考えています。
> 儲からないと、続きませんからね。
>
> こんな考え方でいいのでしょうか。
>
> 山本さんから伝えられた言葉。
>
> 『ただの権力者』
>
> になりたくない。
>
> まだまだ頭の中で響き続きそうです。
>
>


>> 100年経っても役に立つものを残したい。
>>
>> いい言葉ですね。
>>
>>○○さんの人柄が現れているようです。
>>
>> ○○さんしかできないもの・・・
>> それは永遠のテーマかもしれません。
>> 考えて、もがき苦しみながら、生きていく。
>> 死ぬまでに答えを見つけることができないかもしれない。
>>
>> けれど、それは自分の「心」「言葉」「生き様」に、
>> 嘘・偽りを持たない。ということだと考えます。
>>
>> 自分の行動と心が裏腹な人はたくさんいます。
>> それはそれで、他人にはごまかしが効く場合があります。
>>
>> しかし、神様と自分には嘘はつけません。
>>
>> 自身の生き様を人に伝えること。特に家族に
>> 伝えることというのは、「真実」の道だと思います。
>>
>> だからこそ、その「生き様」に人は感動するし、
>> 子供たちは継承していくものだと思います。
>>
>> 継承することによって、自分が生きた証は
>> 永遠と語り継がれることでしょう。
>>
>> 一生勉強ですね。お互い頑張りましょう。
>> 私も自分の弱さと葛藤しながら、生きています。


>
>
> 一生勉強
>
> 一生勉強でいいんだ、と感じさせてもらえました。
>
> 勉強って仕上げないといけないものって思っていたのですが、
> そんな簡単に習得できないですし。時間かかります。
>
> もっと勉強します。
> ありがとうございました。
>

一生勉強を続けることはえてして嫌になります。
永遠に続くのかと思うと・・・。

勉強なんて簡単ですよ。それより重要なのは・・・。
ある方にお送りした私のメールをご紹介します。

> 結局、メソッド・ノウハウ・ツールなんてくそくらえです。
> こんなものは小学校の勉強と同じで、勉強さえすれば、
> 学ぶことさえすれば、よっぽどの馬鹿ではない限り身につきます。
>
> それに、同じ成功ノウハウにすがり付いていても、
> 一生安泰とは限りません。
>
> 大事なことは、2つだけ。
> 「いつも能動的であきらめないこと。」
> 「常に不安と危機感を感じ闘い続けること。」
>
> ほとんどの人は分かっていてもこれをしない。
>
> 私はそれをしただけ。そして、今も続けているだけ。
> たったこれだけの違いです。
> 山本メソッドも永遠ではないのです。
> 頑張って生きたいと思っています。
>
> 人間変わるためには、今までの自分を捨てること。
> そして、非常識に生きるために、マインドセットをすること。
> これが大事だと思います。
>
> 私は変わるしかなかった。
> でなければ生きていけなかったから。
>
> 世の中ほとんどの人が、変わらなければならないと考えています。
> 分かっているはずです。
> でも変われない。
>
> それは今日の仕事があったり、様々な周りの拒否反応があったり、
> できない理由を自分で並び立てて妙に納得したり、
> 何とか食べていける毎日。
> 忙しい日々に流されて時が過ぎてしまいます。
>
> 私はそのどれも無かった。残された道は「死」しか無かった。
> だからやり通すことができたのかもしれません。
>
> ですから、 今の現状からたった一歩でもいい。
> なにか変わっていただければ嬉しい限りです。

2007年10月11日

すべては捨てるところから始まる。

山本です。

一生の長い道のりを歩き続けるとき、辛いときも悲しいときもありますね。
反対にいいときもあります。そのバランスは、案外死ぬときに振り返ってみると、
同じくらいの重さ・時間になってたりします。

けれど、どうしても辛苦の時間が多く感じられます。
それだけ人の心の中に重くのしかかっているから。
ある意味、トラウマになっている場合もあるんですね。

人の心の成長は、生きた時間だけに比例してくれると、
楽だけれど、そうは行かない。反比例する場合さえある。
見上げるととんでもない高さの階段を上るように、坂道を越えるように、
何度も行ったり来たり、上がっては下がったりを繰り返す。
実績が上がったと思えば下がり、喜んだと思ったら悲しみや苦しみがあり、
現実は生きるほどに「重く」そして「苦しく」なる。

人生365歩の何とやらではないけれど、
進んだり、後ず去ったり、泊まったりの繰り返し・・・。
これを繰り返す美に人間は初めて「成長」を得る。

時の流れに身を任せて、自然体の中で生きていく。
という言葉にあるが、とてもそんなことはできないし、
苦しみの中でもがき、それまでに至る道のりは、思考が行き詰って
自己否定し現実感がなくなってしまうような“辛い状態”であったりする。

「辛く、悩むこと」は、もしかすると好転させるためにもがくことではなくて、
別の何かがあるのかもしれない。
なぜならば、頭の中と心の中は、うまく行かないために、
パンパンになっている状態で、何も入らない状態というか、
考えることさえできない状態ではないだろうか?

そう考えると、行き詰った時 “成長”に必要なことは、
とにかく知識や経験を自分に詰め込むことじゃなくて、
「いらないものをいかに棄てるか?」ということだ。

捨てたあとに大事なことは、大切なこととは、学ぶこと。
今が土砂降りの雨でもやまない雨はない。

そしていつかまた降ってくる時もあるでしょう。
最初からうまく傘を差すことなんてできない。
何度も何度もびしょぬれになりながら、次第に差し方を学んでいく。

つい“雨はずっと止まない”と思いがちですが、この言葉の通り、
そうなったことは今まで一度も無いのです。